暴走族のお姫様Ⅰ〜Would like you〜

「ハァハァハァ…雄大…」


「大丈夫だ、夢だかんな??」


「フッ…ウゥー…」


雄大に抱き付いて泣いた


真っ暗な部屋に私の泣き声だけが響く


サイドテーブルにあるスタンドの電気だけが点いてる


スタンドの電気は明かりが薄いオレンジっぽい


雄大の鼓動とそれで落ち着いてくる


「愛美、俺はここにいっかんな??」


「ヒック…ヒック…」


「よしよし」


「い…よ…」


「っん????」


「恐いよ…」


「…………」


「恐いよ、雄大ッ…」


「大丈夫、大丈夫だから」


背中をさすりながら後頭部に手を回し、頭にキスをする雄大


「俺が守っから」