吐息がかかるんじゃないかってくらいの至近距離で、
相川くんにたずねられる。

「あ…え…っと…」

告白されたなんて…
言えるわけない……。

しかも抱きしめられました、なんて絶対に言えない…。

「あ…頭、グシャッてされ…た…。」

「それだけ?」

なんとか声を絞り出して答えると、
さらに距離を縮めて聞き返される。

真っ直ぐと向けられる瞳に思わず目をそらすと、
「藤崎さん。」と呼ばれた。


「ちゃんと俺の目見て。それ以外に何された?」

「………。」


質問に答えられず、ひたすら黙っていると
相川くんは耳元で囁いた。



「………告白、された?」