甘い笑顔のキミ

放課後。

目の前には可愛らしい雑貨がいっぱい売ってることで知られてるお店。


………なぜ?

不思議に思い、相川くんを見る。

「今日、妹の誕生日でさ。この店に売ってるものが欲しいって言われたんだけど…」

相川くんはそこまで言うと苦笑しながら私を見て

「さすがに男ひとりでは入りづらいっていうか…ごめんね?こんなのにつき合わせて…」

申し訳なさそうに言った。

「相川くん、妹いたんだ?」

「うん。中学1年でちょっとわがままだけどね。」


優しく笑いながら話す相川くんはひとりの立派なお兄ちゃんに見えた。


きっと妹さんも可愛いんだろうなぁ…


そんなことを思いながらお店に入ると、まわりは女の人だらけで。

あまりの女子率の高さに、心配しながら相川くんを見ると、
少し顔が引きつっていた。