甘い笑顔のキミ

「あ…忘れてた!!」

慌てて時計を見ると、

田中くんが出て行ってから30分以上たっていた。


相川くんの方にも届いていたらしく、「あ…」と声を漏らした。


「今から持って行かないと!」

「あ、そんなすぐに立ったら…」

「え…?……っ!」


勢いよく立ち上がると、

しゃがんでいたせいか足が痺れてバランスを崩し、


さらに運の悪いことに、机にぶつかり相川くんの方へ倒れこんだ。

「!あぶな…っ」

咄嗟に相川くんが支えてくれるも、

相川くんもしゃがんでいたため

そのまま床に倒れこんだ。