やがて、イベリコとロースの結婚式中継も佳境へと突入していた。


和やかな雰囲気の中、ブタリアTV の人気アナウンサーがイベリコ王女へとインタビューを試みる。


『イベリコ王女、ご結婚おめでとうございます♪』


『ありがとうございます♪』


『月並みな質問ですが、今のこの感動を誰に一番伝えたいですか?』


そんなアナウンサーの質問に、イベリコは満面の笑みを浮かべてこう答えるのだった。


『このような幸せな結果に辿り着いたのは、色んな人達の助けて戴いた結果の事です。誰か一人を選ぶ事は、私には出来ませんが……
感謝したい人達は沢山居ます!

天国にいる父と母。
二人の結婚を祝福してくれたブタリア国民の皆さん。
そして……』


テレビのカメラが、イベリコの爽やかな笑顔をアップで映し出した。


『そして……このブタリア王国の窮地を、命を懸けて救ってくれた勇敢な四人のニッポンのサムライ達に、この場を借りて感謝の言葉を捧げたいと思います!』



「キャア~~~♪今の私達の事じゃないの~~♪」


「テレビであたし達の事が流れた~~♪」


「イベリコ最高~~♪」


サプライズ的なイベリコの発言に、踊り上がって喜びを表すチャリパイの四人。


その横で一人、煙草に火を点けながら苦笑いで呟くジョンの姿があった。



「やれやれ……
結局、一番おいしい所を全部持っていったのは、どっちなんだか……」





おしまい♪


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