宮殿前に登場したイベリコ王女とロースの姿に、詰めかけた民衆から歓喜の声が上がった。


テレビの前のチャリパイとジョンも、ビールジョッキ片手に声を上げて二人の祝福をする。


「イベリコとロース、結婚おめでとう~~♪」


最高のモチベーションのまま、チャリパイとジョンは宴会に突入。


ブタリアでのそれぞれの活躍話に華が咲く。


「そう言えばジョン、ブタフィ解任の辞令がポーク国王の親書に紛れていたって、あれはちょっと出来すぎじゃないのか?」


「ん…確かにあれはCIA の捏造文書だ。ああいう輩は生理的に好かなかったものでね」


「やっぱり……さすがはCIA 、捏造はお手のものだな……」


「それよりシチロー!ジョンが助けに来る事、どうして私達に教えてくれなかったのよっ!」


「いやあ~♪敵を欺くには、まず味方からってね♪」


「まあ、何にせよ全ては無事に解決したんだ」


「フン、いい所は全部ジョンに持っていかれたけどね!」


「ハハハ♪まだそんな事を言ってるのかシチローは♪」


ジョンは、シチローのそんな子供じみた言動が面白くて仕方が無いという様子だった。



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