「それじゃあ~ブタフィの弱味も握った事だし、ヘリ部隊が戻って来る前にオイラ達は逃げるとするか♪」


「そうしましょ♪」


作戦も全て上手くいき、意気揚々なチャリパイの四人。シチローの立てた作戦が、これ程見事に思い通りハマった事がかつてあっただろうか?


「いやあ~♪それにしても、自分で言うのも何だけど今回の作戦は完璧だったなぁ~♪」


愉快そうに今までのいきさつを振り返り、自慢気に胸を反らせるシチロー。



と、その時だった。




「ねえ、外から何か聴こえない?」



突然、てぃーだが耳に手を当てながら、そんな事を言った。












クゥエエエ~~~!




「ンッ?……何だ、今のは?」


宮殿のすぐ外から聞こえた聞き覚えのある鳴き声に、チャリパイの四人は揃って窓際に駆け寄った。










「あっ!!!」




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