「じゃあ俺の塾、ここだから。」


「終わるまで待ってていい?

ていうか待ってるから!!」

尚輝の返事も聞かずに、私は塾の目の前にあるカフェに入った。



飲み物を注文して、窓から塾が見える場所に座る。


尚輝はちゃんと塾に向かったみたいだった。


懐中時計を見ると、二時五十分


つまり、私がいれるのはあと二時間五十分…



そんなことを考えていると…


「失礼しま〜す」


目の前の空席に、怪しげな男性が座った。