落ちた場所は、
キラキラ光ってる、丁度その場所。
「ずっと一緒に居てほしいなんて、
誰も頼んでないんだからねっ!」
おお、ツンデレ……!
そんな風に、ひそかに悶えていると
徐々に俺の体は何処かへと沈んで行った。
水の中じゃない、何処か。
向こうの彼女は、
見えなくなる直前に、
「またね」
そう言って手を振ってくれた。
俺も振り返していると、
すぐに何も見えなくなって、
そして背中に軽い衝撃。
俺が落ちた場所は、
水でも草でも土でもなく、
ただ固い、床の上だった。
なんだかよくわからないけど、
とにかくいつか、
向こうで仕事見つけて、引っ越そう。
こっちから、
ずっと一緒にいてください。
そう頼もうと思った。
【選択043・終】