「やっぱり先輩は女王様なんですね」

ヒョコッといきなり現れたのは噂の人物。
柴……あー、なんだっけ?

柴犬。そう柴!!


柴だった。

「のわぁぁぁ!!アンタどっからわいてきやがったぁぁ!」

「おー噂の柴犬君」

「噂?柴犬?」

かなりキョトンとしている。

犬みてー!まじ犬みてー!!

って、いつもならギャハハハ笑う筈の奴が笑ってない!
何故!? Why!?

「付き合ってやんなよ」

「美那都ォォォ!?」

何故!?まじでお前何があったし!
あ、まさか!


「柴に惚れたんなら遠慮な「誰が惚れるか!」

すみません……。

忘れてたよ、美那都が理想高いの……。
柴じゃダメだもんなぁ。

「っつかアンタ何しにここに来たの」

「そんなの先輩に会いに、に決まってるじゃないですかぁ」

あ、幻覚。
耳と尻尾が見えた……。