「コードを読むと、此処だ」
指が地図の一点を差す。

「美術館…」

「主人に絵画を届ける。
依頼主はこの絵を描いた画家だ」

馬が走りだすとまた視界は暗転する。
最初は不安だった闇も今では躍動感になっていた。

これから起こることはきっと、楽しいこと。