「帰りましたよ。気を遣わせてしまって、すみません」

二人の部屋の前で言うと、西斗の部屋扉が開く。

「こっちこそ世話になってるんだから。
ところで、頼み聞いてくれる?」

彼女と向き合ったのは初めてだ。

「背中の傷見てくれないかな」

俺はシャツを脱いで、セクシーボディを晒す。
彼女は無反応で見つめていた。
きゃっ★とか期待してたんだけどな…まあ、いいや。
上半身裸になると背もたれのない椅子に座った。