安堵するのもつかの間、玄関に待たせている羽矢くんを迎える。

「綺麗にしてるんだな。
広いから一人だと大変だろう」

「家事は嫌いじゃないわ」

最初は一人の生活が大変だったけれど。

苦労と愛着は紙一重な気がしている。
今となっては。