家に入ると案の定、フロアに二人とも堂々といる。

西斗が陽気に手を振る。
「枝南ちゃんもジェンガやる?」

「すいません、お客様が来たので部屋にいてくれますか?」

すると、凱が黒い瞳でこっちを見る。

「お前、指に小さい火傷するぞ」

それだけ言い残すと、部屋の方に消えて行った。

なんのこと?
まあ、いいか。