日課を終える頃、懐かしい人が訪れた。

「羽矢くん、久しぶり!見ない間に格好よくなったんじゃない?」

「やだなぁ。えな、こそ」

羽矢くんの実家は私の近所。
年上の彼に小さい頃、よく遊んで貰っていた。
今は、都市銀行に勤務しているので彼自身は町から出ていってしまったのだ。

「お邪魔してもいいかな?」

「ちょっと待っててくれる?
掃除途中だったから片付けるわ」