「楽しかったか?」

「勿論。ありがとう。
自分の目で見れる日が来るなんて」

「それは良かった。
落ち着いたお嬢さんだと思ってたが」

はっと我に返り、恥ずかしくなった。


「その……」


彼の顔も赤い。


私も見ていられなくなって背けた。