気になるアイツ




「そういえば、結城さんと話すの初めてだよね」


「そうだね。クラスメートなのにおかしいね。それに立花くん、私の名前知ってたんだね」


「まあ、結城さんは何かと目立つから。俺の方こそ名前知ってたんだ」


「うん。いつも本読んでるよね?ブックカバーつけてるから題名が分かんないし、何読んでるのかなって気になってたんだ」


「青木 次朗の『足枷』。ミステリーとか好きなんだ」


「っ!?」


「ん?」


「お仲間だ!私も大好きなのっ!でも誰も分かってくれないし、活字バカとか言われるし、立花くんも好きだなんて嬉しい!」


立花くんの両手を握りしめ、瞳を輝かせた。