それから数日が経った

お兄ちゃんは
もう完全に復活した


私は中3
だから今は学校

まだ眠いけど
これから授業があるから
寝ていられない

でも目をつぶるだけなら
と思って寝る態勢になった


すると
「愛琳」
と誰かに呼ばれた

私は眠い目をパチパチしながら
その人塚原圭をみた

珍しいなぁ
クラス違うのに

『どうしたの?』

「お前の兄貴
うちに服忘れてったから
取りにきて」

『何で私??』

「お前の兄貴が言ったから」

圭とは幼なじみ
お兄ちゃんが信頼している友達の弟
圭は子供っぽい顔
目はくっきり二重瞼
にもかかわらず背は高い
けっこうモテてるらしい…

私は訳が分からず
お兄ちゃんにメールすると

ちょっと忙しくて…
マンガも貸すし
何でも買うから頼む

とのことだった


何でも買うなら
許してあげる

今度たぁくさん買ってもらお♪


眠気は一気にさめて
ルンルン気分で学校を出た

圭ん家行くの久しぶりだなぁ
小4以来かな

それからあっという間に着いて
インターホンを押した

全然反応ないなぁ
圭まだ帰ってないのかな
あの人のことなら
今頃友達と遊んでるよね

1人で納得して
自分の家の方に体を向けると

「愛琳ちゃん?」

圭に似てるけど
圭より少し低めの声が聞こえた

振り替えると
塚原亮先輩が立っていた

亮先輩はお兄ちゃんが
信頼している友達

先輩が中学卒業してから
会ってなかったなぁ

髪は赤っぽい黒で
耳にピアスをいくつかつけてる

圭とは全然違って
大人っぽい顔立ちをしている

やっぱりイケメンで…

背は175くらいかな

私の理想のイケメンだなぁ


『兄の忘れ物
取りにきたんですけど』

「泉から聞いたよ
家にあがって」

なんか変な流れだけど
まぁあがらせてもらおう