案の定男は高校に入り
私は痛い視線を浴びた

一部の人には笑われた


私が男を睨んでいると
急に止まった

ここは使われていない教室

男の目線の先を見ると
ド派手なチャラ男がいた



「けっこうイケてんじゃん」

とか言って私を連れてきた男を教室から出した


うわぁ
いやだな

私は逃げようとして後ろに下がったけど
ガッと手首を掴まれた


男は私を引き寄せ
後頭部に手をまわしキス


ドンッ


できなかった

勢いよくドアが開いたからだ


「愛琳ちゃん??」

優しい声

『…亮先輩』


「亮の女?
こいつは渡さないよ」

『助けて』