「おぅ、ええ笑顔や♪」


そう言いながら、渉は、私の頭をポンポンと撫でた。


「あ、渉!癒魅に触んな!」


星夜にぃが洗い物を片付け終えて、リビングに入ってきた。

「ええやん、癒魅ちゃん可愛いいし」


「良くない!癒魅に、お前の軽さが移る」


そう言って私を抱きしめる星夜にぃ。


「めっちゃ酷い言い様やな。俺そんなかるないし」


「軽い」


冷たく言い放つ星夜にぃ。


「言い合いはもういいから、星夜にぃ離して」


「え~、癒魅冷たい……」


どっちがだよ!と突っ込みたいけど抑えて。


「制服のままだから、着替えたいし」


「ぷぅ~」


と言いながら、頬を膨らます星夜にぃ。


可愛いいけど、私には、効かないから。


「着替えてくるね」と言い、星夜にぃを引き剥がす。


そして、階段を登って自分の部屋を目指して歩く。



~部屋~



部屋のクローゼットを開けて、部屋着を探す。


あった♪


上下モコモコの部屋着♪


中は、シャツ着てモコモコパーカーはおればいいか。


足は、モコモコの長い靴下はこ♪


ん~、ひま~。


~~♪♪


ん?メール?


携帯を開くと、画面には、丘崎先生の名前と番号。


「え、うそ!電話!」


急いで、通話ボタンを押す。