歳の差恋愛

渉がそう言った後、星夜にぃが渉を引き剥がした。

「渉、癒魅にくっつくな!」

少し頬を膨らませながら言う星夜にぃ。

可愛い。

「えー、何であかんねん」

「何でも」

その後も、渉と星夜にぃの言い合いは、続いたので、とりあえず、ほっといて、歩き出す。

「癒魅~」「癒魅ちゃ~ん」

後ろから聞こえる声をスルーして歩く。

「置いてくなぁ~!」

うるさいなぁ。

「そう言うなら、さっさと歩いてよ!遅刻したくないんだから。早く歩かないと、マジで置いてくよ」

そう言うと、二人は、走って隣まで来た。


学校の前につくと、親友の高槁美空がいた。

「美空~♪おっはよ~」

「おはよ~、癒魅。あらあらイケメン二人とラブラブ登校?うらやまし~」

ニヤニヤしながら美空が言ってきた。

「な~にがラブラブ登校?よ。実の兄とその友達とラブラブ登校なんてするわけないでしょ」

「え~そうなの?ざ~んねん」

むぅとした顔をする美空。

「な~にが、ざ~んねんなのかなぁ美空ちゃ~ん♪」

ニコッとしながら美空の頬を両方引っ張る。

「だっひぇ、だひぇでもそふおもふって(だって、誰でもそう思うって)」

「そう思ってるのは、美空だ~け」

と言って、手を離す。