歳の差恋愛

「私、そんな可愛くないよ」


そう私が言うと、丘崎先生は、電話ごしに笑った。


「なんで笑うの~(>_<)」


「いや、否定するとこが、また可愛いいなぁと思って」


「もぅ」


丘崎先生、絶対お世辞だ。


「癒魅~、ご飯~」


「は~い」


あ~あ、もっと丘崎先生と話してたいのに。


「ご飯食べてきな」


丘崎先生がそっと囁くように言う。


「うん、また後でメールするね」


「ん、よろしく」


「はぁ~い、じゃね」


「じゃな」


丘崎先生が切るのを待ってから切ろ。


……あれ?


「丘崎先生?」


「ん?」


「切らないの?」


「癒魅ちゃんが切ってから切ろうかなぁと思ってね」


おんなじこと思ってる。


「おんなじこと考えてるじゃん」


「癒魅ちゃんもそう思ってたんだ♪」


「うん。ねぇ、二人同時に切ろう」


「ん。切るよ~」


「はぁ~い」


ブチっ


同時に電話を切った。


~リビング~


「あ、来た♪癒魅、今日、渉も夕飯食べてくから」


「はいはぁい」


やった♪もう少し渉と話したかったんだよね♪


「ふぁ、お、癒魅ちゃん、電話終わったんか?」


「うん。てか、なんで電話してたって……」


その先を言おうとして、渉に遮られた。