『ブラ…見えてるよ』 はだけたシャツの中を わざと覗き込むように 鼻の下を伸ばし ヘラっと笑う 『見ないでよ』 『つーか彼氏ヒドいね。逃げたよ』 寝癖の付いた茶髪を掻きながら 私の足元に落ちたネクタイを拾ってくれる 外れた シャツのボタンをとじる私は 動じないふりをする