そぅ言ってあたしの一歩先を柚子がゆく。


突然柚子が足を止める。

「みぃ、いや、坂田美里!あんたは何やってんの!」

「だって仕方ないじゃん、勇気が出なかっただけやん。おトイレとか自分でもかなりヘコむ」

「おはようも言えなかったら彼女できちゃうよ?まぁ朝凪みたいなのが好きな奴なんてそぅそぅいないと思うけど」

「っておい!」

「とにかくさぁ、好きだったらしゃべりたいって思わないわけ?」