ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「ああ、二度と目の前で死にそうな人を見捨てるような事はしたくないから…。それに…、君のクラスの子に、あの日のあのクラスみたいにはなってほしくない…。」


「……。」


奈月は、杉山を見た。