ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「みんな、責めてこなかったんだよな…。俺がすぐに助けたら、真中さんは死ななかった…。俺が真中さんを見殺しにしたんだって…。俺のせいなのに…。」

杉山は、石を投げ続けた。



「私がさっき自殺しようとしたのを止めてくれたのは…。」

奈月は、俯いたまま呟いた。