ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

『なんで…。さっきまで動いていたのに、息をしていないって…。』


杉山は、様子を伺う事しか出来ないでいた。

やがて、保健室の野波と、担任の中村が来た。


真中に声をかけながらの必死の蘇生が続けられた。


「君達は…、教室に戻りなさい。」

遅れて来た教頭が声をあげる。

しかし、動く生徒…、いや動ける生徒はいなかった。