「自殺なら他でしてくれないか?」 その声に振り返ると学ラン姿の男子学生がいた。 河原のススキなどの雑草の中で寝転んでいたようで、 ひょいと、上半身を起こして姿を現した。 男子学生は、そのまま座った状態で奈月を見つめている。