ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「もうばか…。充…。」。

奈月は、右手に視線を移し指輪を見た。

病室では、藤崎、駒野、清水が拍手したり、頷いたりしていたが、杉山は奈月の表情が変化したのに気付いた。

「もう!なのになんで、中指かなっ!」。

奈月は右手を突き出した

「指が違うでしょ!」。

「ああ……。悪い…。」。