ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

『充…。』。

奈月は杉山の頭に腕をまわした。
その瞬間、杉山の体は崩れ落ちてしまった。

奈月は、布団の上にある杉山の頭を自分のお腹あたりに抱き寄せ、頭を撫で始めた。

駒野がベッドに近付いた。

「王子、ごめんね…。なつに頼まれたとはいえ…。なつ、言った通りじゃない。嫌われてなんかいないって…。」。

駒野の声に奈月はコクっと頷いた。