ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

奈月のすぐ脇まで来た杉山は立ち止まった。

奈月は静かな顔をして横たわっていた。

窓からの風が奈月の前髪を揺らした。

その様子をじっと見つめ続けた杉山は、やがてその奈月の前髪に触れた。

そして、風で動く前の状態に戻すと今度は親が子供を寝かしつけるような感じで髪の毛を撫で始めた。