ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「早く行けよ!また、後悔したいのか!」。

清水に肩を掴まれ、杉山は首を横に振った。

「なら、早く行け。」。

杉山は黙って頷くと、着替えだけ済ませて、部室を駆け出して行った。

「あいつ…慌てすぎだよ…大丈夫か?」。

清水自身も着替えを済ませると、半開きになった杉山のロッカーを閉めようとした。