ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

武晶は、杉山に缶入りのお茶を渡した。

「ひ、ひえ大丈夫でふ。ひ、ひたらきまふ。」。

「今でそんなんだったら、奈月を嫁にしたくなった時、挨拶ができんぞ。」。

「へっ!?」。

「おや、そのつもりはないのかな?」。

「えっ、もちろん!ん、いや…あれ!?」。

武晶に覗き込まれ杉山はあわてふためいた。

武晶はそんな杉山を見て笑った後、真剣な眼差しで杉山を見た。