ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「じゃ、帰るわ。明日も朝練だから。」。

杉山は、ベッド脇から立ち上がって歩き始めた。

奈月は、その背中に声をかけた。

「頑張ってると思うけど、納得いくまで頑張れぇ。」。

杉山は振り向かずに片手を上げて病室を出て行った。

奈月は、見送った後、視線を戻そうとした。
と、その時に制服姿の女の子が入口に立つのを見つけた。