ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

二人は、金属バットによる打球音のするグラウンドに向けて歩みを進めた。

「なつも、大胆だよね。まさか、こうして押しかけるなんて。」。

からかう駒野を奈月は、軽く突き飛ばした。

「違うの…。ドナー…見つかる可能性なさそうだから…さ…。もう一度、恩人の姿を見て…、気持ちをね…。」。