「あんた、さい……っていだね…」


杉山の話を聞き終えた藤崎の声に凄みが増した。


「わかってますよ…だからさっきは布団被って悔やんでいたんだす…。あんな年下の女の子に…。」

「違う!」

「はっ、はい!?」

藤崎の声に杉山は飛び上がりかけた。

「あの子…、奈月ちゃんがどんな思いで、あんたに話したかが…。」

「思い…!?」

「あ〜、ムカつく!」

藤崎は髪を掻きむしったあと、ベッド周りのカーテンを勢いよく閉めた。