ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「そう。でなきゃ、投薬はどちらでもいいって言われた。それで悪化したって、遺書を遺すから!」。

「わかったから…。で、お願いって?」。

言葉を失った益田の代わりに前田が尋ねた。

「外出したい。気分転換してから、投薬を受けたいの。」。



「よかった…、雪だったらって…心配していたんです。」。

奈月は、窓の外を見た。