「いい匂いだね…。」。 二人が帰ってしばらくしてから、奈月が呟いた。 「悪いな、残していたんだけど…、藤崎さんにとられた。」。 「そう…、食べたかったな…。」。 奈月は、怒るでもなく、本当に残念という表情だった。