「これって?」。

杉山は、左手に息をかけながら尋ねた。

「もちろん、長池屋の肉玉DXさ。また、部活帰りに行こうぜ。…これなら片手でもかろうじて食べられるだろ?」。

「ああ、ありがとう。病院食は、やっぱり味気無くてさ。熱いうちに分けて食おうぜ。」。