ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「そんな事ないよ…。私こそ…、ごめんね。」。

「何が?」。

「何がって、ほら、あの…さ…、キモいって…。」。

「あ〜。あれは聞き捨てならんな。」。

杉山はニタッと笑った。
その顔を見た奈月はホッとして、
杉山のベッドの上に腰掛けた。