奈月は、杉山の目の前の折り鶴を取り上げ、 くしゃくしゃにすると、床に投げつけた。 「あっ…。」。 短く切ない声を上げる杉山に、 「たかが、折り紙じゃん。なんて声出してんの…。キモォ〜。」 と、言い残し奈月は、自分の病室へ戻った。