ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

夜になって杉山は、薄暗い待合室のソファーにいた。

缶コーヒーを飲みながら、右手の指を動かしてみるが、
思うように動かずにため息をつく。

「何度目なんだろ…、ため息…。」。

思わず独り言がついてでた。