杉山は抜糸されていく腕を見つめた。 包帯を外した為に、手術痕の大半が見えるようになった。 縫い跡の多さにも驚くが、やはり腫瘍のあった部分に移植した腕の一部が目についた。 「違和感有りすぎ…。」。 杉山はため息をついた。