「投げようとして、無理して、痛めたらまずいじゃない…。この右手の可能性がわかるまで、野球を敬遠したほうが…。そりゃあ、投げている充を見たいし、充らしいと思うけど…。体を大事にしよう…ねっ。」。

「なるほど…、それを言いに来たんだ…。でも、敬遠はしない…。動かせないなら諦めるけど、動くなら挑戦してみる。手術室に入る時、奈月の気持ちを知ってうれしかった…。一人で戦うわけじゃないって思えたんだ…。確かに手術後のこの右手の状態は驚きで…、ハッパをかけた奈月もビックリしたんだろ?でも、野球だってピンチばっかりだったし…やって駄目だった…、そこまでは、してみたい。」。