ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「気の利いた応援歌ありがとうな…。手、動かせるようになったら、リハビリ頑張って、マウンドに立てるようにしてみるよ…。」。

杉山は右手を見た。
奈月もそれに合わせて杉山の右手を見た。

「敬遠してもいいよ…。」。

「えっ、どういう事?」。

「ほら、あ〜ん。」。

奈月は、お粥を運んだ。