ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「藤崎さん…。」。

「いけない、寝ちゃったみたいね…。さて、上がり時間までもう一踏ん張りするかぁ〜。」。

伸びをする藤崎をじっと見る奈月に、
親指を立てた藤崎は、

「あ〜、年はとりたくない…。」

と、ぼやきつつ、病室を出て行った。