ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「あ〜、生意気な…。」。

清水も奈月を見つけ指を指したが、言葉を切った。

その清水に奈月は歩み寄った。

「充が…充が…みつ…る…が…。」。

奈月の頬に涙が流れている…。

「おいおい、まさか…嘘だろ…。」。

清水も奈月を指している指が震えているのがわかった。