ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

周りの患者に尋ねてみたところ、どうやら両親が来て片付けていったらしい…。

「それって…そんな…。」。

奈月は込み上げてくる感情に押し潰されそうになった。

そんな時、

「あれ、すぎの名前がない…。」。

と病室の入口で声がしそちらに視線を移す。