ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

夕食前、奈月は、杉山の病室に足を運んで息をのんだ。

ベッドが空なのは、理解できる範囲だった。


『あれ、まだ手術かかってんのかな…。意外と長いな…。』。

そんな風に考えた奈月が、息をのんだのは、私物がなくなっている事に気付いたからだ。