ラストイニング〜重ねるイニングの行く先〜

「自殺を止めてもらった。川に入ろうとしたの、白血病を知った時…。」。

奈月はテレビに夢中で、愕然としている前田、
幼なじみの思いよらぬ言葉に今にも泣き出しそうな駒野に気付かずにいた。


「なつ!いやじゅうにしておいて…、呑気にテレビなんか見てるなぁー!」。

駒野が泣きながら叫び、奈月はキョトンと振り返る。

そんな2人を見て、前田は髪の毛を掻き乱しったのだった。